Cicaフォントv2.1.0をリリースしました
Cica v2.1.0 をリリースしました。 今回は主にJulia 言語ユーザーの皆さま向けのアップデートですね。
対応した Issue
今回のアップデートのきっかけは以下のツイート
#Julia言語 では上付き下付き文字を多用する。例えば、
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) February 7, 2018
E₁ とか σ² とか。あと、偏微分を uₜ, uₓₓ とか。
私が現在使っているフォントでは上付き下付き文字が小さくて読み難い。
この辺を見易くしてくれたプログラミング用のフォントが欲しいです。
おおなるほどな、という事で見てみると、確かに Cica 2.0.5 を含む既存のプログラミングフォントの
上付き文字(SUPERSCRIPTS)、下付き文字(SUBSCRIPTS)は小さくて見づらいです。
というわけでこれらのグリフのサイズをかなり大きめの、元になるグリフ(上付きの 0 なら 0)の
75%にして、かつ、通常のグリフと区別がつきやすいようにベースラインをずらすといった工夫をしてみました。
Julialang について
そもそもコードを書くときに上付き文字、下付き文字を使う事ってある?と思いますが、
Julia は変数に使えるんですね。とっても研究者フレンドリーな言語だと思います。
(一応 R 言語と Python と Golang と JavaScript(Chrome の DevTools)で試してみましたが上付き、下付きは
変数には使えませんでした。)
あと Julia 言語が面白いなと思ったのは除算が /
はもちろん÷
でも OK というのが面白いですね。
(Cica はこのあたりの記号を半角幅にしているのでコードに混ざっても違和感ありませんね!)
他にも意外性のある機能が盛りだくさん。以下の記事が読みやすかったです。
Julia という速くて書きやすい言語をちょっとだけ覗いてみたんだが、なにやらワクワクするものがあったので報告しようと思う - Qiita
Docker を導入している環境であれば以下のコマンドで(Jupyter 公式の Docker イメ ージで) 簡単に Julia が使える Jupyter を試せます。
docker run -it --rm -p 8888:8888 jupyter/datascience-notebook
ところで上付き文字めっちゃあるんですけど Jupyter 上でどうやって入力スルノ...?と思ったら
Jupyter Notebook でギリシャ文字を簡単に入力するには - Qiita
Jupyter がサポートしているんですね。すごい。